日本で学ぶ外国人留学生の多くがアジア諸国出身で、そのほとんどが私費留学生です。 しかしながら多くの留学生が母国よりも高い物価水準や住居費、更には授業料等、留学生活を送る上で経済的に苦難を強いられています。 一方、日本の将来の発展は諸外国との相互理解と協調によるところが大きく、アジア諸国との交流と人材育成への協力は極めて重要であると言えます。 当会は平成3年12月に設立され、これまでアジア諸国からの留学生を奨学生として迎え入れ、支援してまいりました。 当会は奨学金の支給による経済的な支援だけでなく、慣れない日本での生活をサポートするための情報提供やアドバイスを行い、よりよい環境で勉学できるよう生活面の支援にも取り組んでおります。 現役奨学生による「奨学生の集い」を定期的に開催して、国籍の違う奨学生相互の親睦を深め、お互いを理解しあうコミュニケ-ションの場を設けています。 そして奨学金の支給期間だけでなく、卒業していく彼らを見守り続けることも大切なことと考えています。卒業後においても年齢や業界の壁を越えて協力関係をもてるような交流の場を築いてまいりたいと思っています。 希望に燃えて来日した留学生が学業に専念でき、いつの日か母国や日本の発展の一翼を担うことを願って、ささやかではありますが支援を続けてまいりたいと思います。 引き続き皆様方からのご指導、ご支援を賜りますよう心からお願い申し上げます。 代表理事 吉川 卓志